HOME4Uに査定を申し込んだ後で取り消したくなっても、利用規約が定める利用料金は無料のままです。
ただ、取り消しの連絡先について、HOME4U自身の案内は、よく見かける説明と違うことを書いています。
この記事では、公式の逐語をたどりながら、どこへ何を伝えれば止まるのか、預けた個人情報を消すには何を郵送するのかまでを順に見ていきます。
HOME4Uのキャンセルを段階別に進める手順
先に、費用の話から片づけます。
HOME4Uの利用規約 第9条には、こう書かれています。
本サービスの利用料金は、無料とします。
通常の無料査定を取り消す場合と、別途依頼した有料業務や媒介・売買契約の解除は分けて考えます。
| 希望すること | 連絡先 |
|---|---|
| 査定・訪問・営業連絡を止める | 依頼した各不動産会社 |
| 依頼先やサービスの使い方を確認する | HOME4Uユーザーサポート |
| HOME4Uが持つ個人情報の利用停止・消去を請求する | 公式様式でHOME4U事務局へ郵送 |
訪問が近い場合は、担当者への取消を優先しましょう。
送信前なら同意のボタンを押さずに閉じる
まだ送信していない段階なら、話は簡単です。
HOME4Uのマンション査定の申し込みは、チャット形式で物件の情報と連絡先を入力していき、最後に依頼する企業を選ぶ画面になります。その画面には「企業を選択」「入力内容確認」「査定依頼」という3段の流れが示され、入力内容を確認したうえで「無料査定スタート」を押すよう案内されています。ボタンのすぐ上には「『個人情報の取り扱いについて』と『利用規約』に同意して」という一文が置かれ、同じ画面には「同意しない」というリンクも用意されています。
送信前なら申し込みを中止できます。送信できたか不明な場合は、確認メールやHOME4Uへの問い合わせで確かめてください。
出典: HOME4U「不動産査定依頼の入力画面」(マンション一室)
取り消しの連絡先は各不動産会社になる
送信後の取消について、HOME4Uは各不動産会社への直接連絡を案内しています。
HOME4Uのお問い合わせページには、こう書かれています。
※HOME4Uは不動産ポータルサイトであり、不動産会社ではありません。お問い合わせのキャンセル、依頼内容の変更などにつきましては、直接、各不動産会社宛にご連絡ください。
HOME4U自身が、キャンセルは会社へ直接と案内しています。
理由は仕組みを見ると分かります。利用規約の別紙で、査定依頼というサービスはこう定義されています。
査定依頼:利用者からの査定依頼情報をHOME4U参加企業に転送するサービス
送信した時点で情報は会社へ渡っていて、査定を進めているのも会社です。
HOME4U側にも窓口はあります。
ユーザーサポートセンター
電話 0120-245-171/受付時間 10:00〜18:00(土日祝除く)
お問い合わせフォーム/AIチャットボット(24時間365日対応)
ここで相談できるのは、主にサービスの使い方と、次の章以降で扱う個人情報の扱いのほうです。お問い合わせフォームには「内容により返信できない場合や、返答までに日数を要する場合がございます」という注記も添えられています。
出典: HOME4U「お問い合わせ(ユーザーサポートセンター)」
出典: HOME4U「HOME4Uサービス利用規約」別紙(申し込み画面内・令和7年11月6日実施)
査定ナンバーを添えると依頼を特定しやすい
会社へ連絡するときに、意外と役立つものがあります。査定ナンバーです。
HOME4Uのお問い合わせページに、こう書かれています。
売却査定をご利用されたお客さまは、メールに記載されている「査定ナンバー」を、土地活用をご利用されたお客さまは、メールに記載されている「プラン請求ナンバー」をご記入いただくとスムーズです。
申し込みの後にHOME4Uから届くメールに載っている番号です。
HOME4Uへの問い合わせでは査定ナンバーを添えると照合しやすくなります。各社へ連絡するときは、申込者名と物件所在地も伝えましょう。
当サイトの文例:「HOME4Uから査定を依頼した○○です。対象は○○マンションです。査定を見送るため、予定していた訪問と今後の営業連絡の停止をお願いします。取消を確認できましたらご返信ください。」
出典: HOME4U「お問い合わせ(ユーザーサポートセンター)」
媒介契約を結んだ後は解除の手続きに変わる
ここまでは、まだどことも契約していない段階の話です。すでに媒介契約を結んでいる場合は、話が別になります。
媒介契約は、売却を不動産会社に依頼する正式な契約です。ここまで進むと、査定の取り消しではなく契約の解除の手続きになります。契約の種類によって有効期間や解除の条件が違うので、手元の媒介契約書の条項を先に読むところから始めます。
無料査定の相談と媒介・売買の契約は別です。紙の署名だけでなく電子契約や別途依頼した業務も含め、何を契約したか確認します。
一括査定サイト全般でのキャンセルの進め方は、別の記事にまとめています。
キャンセルで止まる範囲と止まらない範囲
査定・訪問の取消と、保存された情報の消去は別の手続きです。
| 希望 | 確認すること |
|---|---|
| 訪問や査定をやめる | 予定が取り消されたか |
| 営業連絡を止める | 担当会社に希望が伝わったか |
| 個人情報を消す | 情報を保有する会社の窓口と請求方法 |
連絡停止だけが目的なら、個人情報の消去まで必須ではありません。
選んだ会社の提携先へ渡っている場合がある
もうひとつ、範囲の話があります。連絡が来る可能性のある相手が、画面で選んだ会社より広がる場合があります。
HOME4Uの個人情報の取り扱いには、こう書かれています。
なお、お客様指定企業からその業務提携先(販売会社、フランチャイズ・ボランタリーチェーン等の加盟店等)及びお客様指定の企業に物件情報を提供した企業に再提供される場合があります。
同意した範囲の中で行われる提供なので、情報が勝手に流れているという話とは別ものです。
知らない会社から連絡が来た場合は、どの依頼に基づく連絡かを確認し、不要なら停止を伝えます。
出典: HOME4U「個人情報の取り扱いについて」(令和7年9月30日改訂)
一括査定に入力した情報がどこまで渡るかは、別の記事にまとめています。
査定依頼で入れた情報は運営上の判断で削除される
情報がいつ消えるのかも、確かめておく値打ちがあります。HOME4Uの個人情報の取り扱いの「5.個人情報の削除」には、2つの種類が分けて書かれています。
ひとつめは、HOME4U会員登録で入力した個人情報です。こちらには日数が入っています。
お客様による退会手続きが完了後、30日以内
ふたつめが、資料請求等の各種サービス提供等のために入力した個人情報です。査定依頼はこちらに当たります。書かれている条件は2つです。
登録個人情報が事実と異なることが判明した場合は判明後速やかに
当サービスの運営上の判断による場合
ふたつめには、日数の代わりに「判明後速やかに」と「運営上の判断による場合」という条件が入っています。査定依頼で入れた情報は、待っていれば自動で消えるという形とは別の扱いになっています。
消してもらいたい場合は、こちらから請求します。その方法が次の章です。
出典: HOME4U「個人情報の取り扱いについて」(令和7年9月30日改訂)
一括査定に入れた情報の流出をどう考えるかは、別の記事にまとめています。
HOME4Uに預けた個人情報を消す手続き
ここからは、HOME4Uが保有する情報の消去まで希望する場合の手続きです。
そろえるものは3つです。
- 当社指定の様式の申請書
- 本人確認のための書類
- 開示や利用目的の通知を求める場合のみ、手数料相当額の郵便切手
これを郵送します。順に見ていきます。
消去を希望する情報を明確にする
利用停止・消去の請求には法令上の条件があります。査定を取り消せば、すべての情報が自動的に不要になるわけではありません。希望する対象と理由を申請書に書き、保持が必要な情報がある場合は、その範囲と理由を確認します。
出典: e-Gov法令検索「個人情報の保護に関する法律」(第35条)
HOME4Uは郵送だけを受付方法に定めている
では、どうやって請求するか。ここで手続きの形が決まります。
個人情報保護法の第37条第1項は、事業者が請求を受け付ける方法を定めることができるとしたうえで、本人はその方法に従って請求を行うと定めています。HOME4Uもこれに沿って方法を決めています。
電話、電子メール、来社等本項記載の方法によらない申請については、応じかねますのでご理解願います。
受け付けるのは郵送です。フォームやメールで依頼して消える、という説明とは別の形になっています。
申請書の様式は4種類が公開されていて、それぞれダウンロードできます。
| 様式 | 使う場面 |
|---|---|
| 個人情報開示/利用目的通知申請書 | 自分の情報の中身を見せてもらう |
| 個人情報訂正申請書 | 登録された内容を直してもらう |
| 個人情報利用停止・消去申請書 | 情報を消してもらう |
| 個人情報第三者提供停止申請書 | これ以上会社へ渡さないでもらう |
査定をやめた後に情報を消してもらいたい場合は3つめ、これ以上会社へ渡してほしくない場合は4つめです。法定代理人による申請と、委任に基づく代理人による申請の様式も、それぞれ4種類ずつ別に用意されています。
出典: e-Gov法令検索「個人情報の保護に関する法律」(第37条)
出典: HOME4U「個人情報の取り扱いについて」(令和7年9月30日改訂)
出典: 株式会社NTTデータ・ウィズ「個人情報利用停止・消去申請書」
出典: 株式会社NTTデータ・ウィズ「個人情報第三者提供停止申請書」
印鑑証明書の原紙と公的身分証明書を同封する
本人確認の書類が、この手続きでいちばん手間のかかるところです。本人が申請する場合に求められるのは2通です。
本人による申請には、公式が次の書類を指定しています。
- 印鑑証明書の原紙:発行から3か月以内、1通
- 公的身分証明書:有効期限内の運転免許証・パスポートのコピー、または発行から3か月以内の住民票の写し(コピー不可)など、1通
本籍地が含まれる場合は、その箇所をマスキングします。書類を用意できない場合は、公式の申請先へ相談してください。
送り先と回答の受け取り方も決まっています。
【申請先】
〒135-0061 東京都江東区豊洲二丁目1番9号 豊洲セイルパークビル15F(受付:14F)
株式会社NTTデータ・ウィズ HOME4U事務局
回答は、申請書に記載した本人の住所宛てに「本人限定受取郵便」で届きます。
提出した書類は返却されず、手続きが終了した後3年間保存されてから廃棄されると書かれています。
なお、印鑑証明書を取るには、あらかじめ市区町村に印鑑登録をしている必要があります。登録がまだの場合は先に手続きが要るので、住んでいる自治体の案内で確かめておくと二度手間を避けられます。
出典: HOME4U「個人情報の取り扱いについて」(令和7年9月30日改訂)
消去と第三者提供停止は手数料なしで請求できる
利用停止・消去と、情報の開示では手数料の扱いが異なります。
HOME4Uの個人情報の取り扱いには、手数料についてこう書かれています。
各申請のうち、「個人情報開示申請/利用目的通知申請」を行う場合には、手数料が必要となります。
手数料:1つの申請につき、1,000円(税込み)
手数料の定めがあるのは、開示と利用目的の通知の2つです。利用停止・消去の申請と第三者提供停止の申請は、その外側に置かれています。
利用停止・消去でも、郵便代や本人確認書類の取得費用などは必要です。開示も同時に求める場合は、公式案内に従い手数料相当の郵便切手を同封します。
出典: e-Gov法令検索「個人情報の保護に関する法律」(第38条)
出典: HOME4U「個人情報の取り扱いについて」(令和7年9月30日改訂)
不動産会社に残る個人情報を止める請求
HOME4Uに消してもらっても、すでに渡った会社が持っている分はそのまま残ります。会社の情報は、会社に請求します。
各社の受付方法を確認する
会社のプライバシーポリシーで、請求窓口・様式・必要書類を確認します。見つからなければ担当者に問い合わせてください。HOME4Uと同じ書類が必要とは限りません。
出典: e-Gov法令検索「個人情報の保護に関する法律」(第37条)
消去の請求は会社ごとに出す必要がある
まず営業連絡の停止を伝え、情報の消去も希望する場合は、会社が指定する方法で請求します。HOME4Uへの第三者提供停止の請求だけで、すでに情報を受け取った各社の利用まで止まるわけではありません。
出典: e-Gov法令検索「個人情報の保護に関する法律」(第35条・第37条)
会社が応じないときは外部の窓口へ申し出る
請求したのに動かない場合の道も、用意されています。
個人情報保護法の第40条は、個人情報取扱事業者に、個人情報の取扱いに関する苦情の適切かつ迅速な処理に努める義務と、そのための体制を整備する努力義務を課しています。まずは会社の苦情窓口へ。それでも進まない場合は、その会社が所属する認定個人情報保護団体か、個人情報保護委員会へ申し出ます。
HOME4Uの扱いについての苦情なら、申出先が公開されています。
一般財団法人日本情報経済社会推進協会 認定個人情報保護団体事務局
〒106-0032 東京都港区六本木一丁目9番9号 六本木ファーストビル内
電話 03-5860-7565/0120-700-779
同じ文書に、この連絡先はHOME4Uの商品やサービスに関する問い合わせ先とは別である旨の注意書きも添えられています。
対応できないと返答された場合は、理由を確認します。納得できない場合は、請求と返信の記録を添えて相談してください。
出典: e-Gov法令検索「個人情報の保護に関する法律」(第40条)
出典: HOME4U「個人情報の取り扱いについて」(令和7年9月30日改訂)
連絡が続く場合は記録を残す
停止を伝えても営業連絡が続く場合は、日時・会社名・担当者名・やり取りを記録します。契約や勧誘を断る意思を示した後の勧誘継続は、宅地建物取引業法施行規則の禁止行為に当たる場合があります。
取り消しの返信を確認し、行き違いなら再度希望を伝えましょう。特定の一言を言えば必ずその場で全処理が終わる、という意味ではありません。
出典: e-Gov法令検索「宅地建物取引業法施行規則」(第16条の11)
一括査定サイト全般での断り方は、別の記事にまとめています。
まとめ:HOME4Uのキャンセルは無料で、取り消しの連絡先は各不動産会社になる
HOME4Uは、査定のキャンセルや依頼内容の変更について、各不動産会社へ直接連絡するよう案内しています。通常の無料査定と、別途結んだ契約の解除は分けて確認しましょう。
次の一歩は、依頼した会社へ、査定ナンバーと物件の所在地を添えて取り消しの意思を伝えることです。ここを飛ばして待っていると、訪問査定の予定も査定額の連絡もそのまま進みますし、会社の手元に残った情報は請求するまで動かないままになります。
個人情報の消去まで希望する場合は、HOME4Uの公式様式と必要書類を確認し、郵送で申請します。申請した記録と回答を保管し、対応された範囲を確かめてください。
住み替えのトビラ 
