HowMa(ハウマ)で自宅の価格を調べたものの、その金額を信用して売却を進めてよいか迷っていませんか。
AI査定は相場を知る材料になりますが、公式サイトの売却事例を使って、自分の家が売れる最低価格を求めることはできません。
この記事では、公開された20事例を当サイトで集計した結果とその読み方、今の自宅の価格を確かめる方法、不動産会社に依頼するコラボ査定の利用条件を説明します。
HowMaで分かることと、会社から連絡が来るタイミング
HowMaでは、AIだけで相場を調べる段階と、不動産会社へ査定を依頼する段階があります。会社からの連絡を受ける前に価格を知りたい場合は、申し込むサービスを確認しましょう。
| 利用するサービス | 分かること | 不動産会社とのやり取り |
|---|---|---|
| AI事前査定 | 売却相場、賃料相場、査定価格の推移 | AI事前査定だけでは会社への査定依頼にならない |
| コラボ査定 | AI査定と不動産会社の査定の比較 | 依頼した会社から連絡が来る |
公式マガジンによると、AI事前査定は無料で、名前や電話番号を入力せずに利用できます。ただし、メールアドレスなどによる登録と、マンション名・面積などの物件情報は必要です。登録後は相場の更新情報をメールやLINEで受け取れます。
AIの価格を見て、売却に興味が湧いたら次は会社の査定です。 コラボ査定なら、AIの見積もりと各社の評価を比べられます。自宅のどこが評価されるのか、理由まで聞いてみましょう。
出典: HowMaマガジン「HowMaの口コミ・評判とAI査定の注意点」
公式の売却20事例を当サイトで集計した結果
HowMaの公式サイトには、AI事前査定額と成約価格を並べた20組のデータがあります。成約価格とは、売主と買主の間で実際に決まった価格です。この20組について、当サイトで金額の差を計算しました。
成約価格がAI査定額を上回ったのは13件
掲載された20組のうち、成約価格がAI査定額より高かったのは13件、低かったのは7件でした。2026年9月9日に確認した、公式の「HowMaユーザーインタビュー実施結果(〜2025年)」の20組すべてを対象にしています。
差の割合(%) = (成約価格 − AI事前査定額) ÷ AI事前査定額 × 100
プラスはAI査定額より高く売れたこと、マイナスは安く売れたことを表します。たとえば掲載例の2,872万円と2,980万円なら、差は108万円で、AI査定額に対して約3.8%高い計算です。
| 当サイトの集計項目 | 結果 |
|---|---|
| AI査定額より高く成約した件数 | 13件 |
| AI査定額より安く成約した件数 | 7件 |
| 差の割合の中央値 | 約+2.4% |
| 差の割合の最小値・最大値 | 約−5.7%・約+12.0% |
| 差の大きさが5%以内だった件数 | 14件 |
中央値は、差の割合を小さい順に並べたときの中央の値です。この集計は、HowMaが公表したデータを当サイトで計算したもので、当サイトが利用者に聞き取り調査をした結果ではありません。
20事例から、自分の家の最低価格は決められない
この表から分かるのは、掲載された20事例で、査定額と成約価格にどのくらい差があったかです。利用者全体からどのように選ばれた20組なのかは分からず、自宅と同じ条件のマンションだけを集計したものでもありません。
そのため、最小値や最大値を使って「査定額の0.94〜1.12倍なら売れる」と考えることはできません。13件が高く売れたからといって、自宅も同じ確率で高く売れるという意味でもありません。
公式には、これとは別のインタビューで、横浜市の投資用マンションが「AI査定は1,000万円台、成約は720万円」だった例も紹介されています。この例は上の20組に追加して集計していません。AI査定の正確な金額が分からないため、誤差率も計算していません。
掲載事例の最小値より大きく下がる可能性も考え、自宅の価格は個別に確認する必要があります。
出典: HowMaマガジン「AI査定はあくまでAI査定。それをどう判断し、誰と組むかが大事です」
AI査定と実際の価格がずれる理由
HowMaは、AIだけでは室内の状態を十分に評価できないと説明しています。リフォームの内容や設備の傷み、日当たり・騒音などは、データだけで判断しにくい条件です。
似た条件の取引が少ない物件にも注意が必要です。マンションでも、特殊な間取りや大きく改装した部屋では、自宅と比較できる事例があるかを確認しましょう。自分で査定額に一定額を足したり引いたりせず、不動産会社に条件の違いを伝えて根拠を聞きます。
HowMaは、過去の取引時点と現在の相場の違いを調整して計算すると説明しています。ただし、この仕組みがあることと、個々の物件の価格が正確に当たることは別です。価格が高い・低いと感じたら、参照した時期や自宅の条件がどう扱われているかを確かめるとよいでしょう。
出典: HowMaマガジン「HowMaの口コミ・評判とAI査定の注意点」
HowMaを住み替えの検討に使う方法
HowMaでは、価格の推移や賃料相場も確認できます。それぞれ何を判断するために使うかを決めると、売却の検討を進められます。
価格の推移と、近い条件の成約事例を見る
定期通知の査定額を日付と一緒に記録すると、HowMaが自宅をどのように評価しているかの変化を追えます。ただし、通知の価格が上がった・下がったという理由だけで、売る時期を決める必要はありません。希望する引っ越し時期や、住み替え先の費用も合わせて考えます。
国土交通省の不動産情報ライブラリでは、地域・時期・築年・面積が近い取引を探せます。個別の物件を特定できないよう加工されているため、自宅そのものの成約価格だと考えず、周辺の比較材料として使いましょう。
住み替え先の候補の相場を見る場合も同様です。広告価格とAI価格に差があれば、その理由を仲介担当者へ聞く材料になります。AI価格と近いことだけで、購入価格が妥当だと確定するわけではありません。
売却後に残るお金と、貸す場合の費用を比べる
売却後に使えるお金は、売却代金からローンの返済額と売却費用を引いて考えます。AI査定額をそのまま次の家の購入予算にせず、返済額は金融機関へ、売却費用は不動産会社へ確認しましょう。税金が生じる場合は、別にその支払いも見込みます。
HowMaで表示される賃料相場は、貸す場合の収入を考える材料です。ただし、家賃がすべて手元に残るわけではありません。管理費・修繕積立金・税金・修理費や、入居者がいない期間の負担もあります。
売却代金は一度に受け取るお金、家賃は月ごとに受け取るお金です。両者を比べるなら、何年間貸すのか、次の家の購入時に現金が足りるかも確認します。ローンが残る自宅を貸したい場合は、契約上可能かを借入先へ相談しましょう。
コラボ査定を申し込むときの注意点
価格も、売り方も比べたいならコラボ査定です。 不動産会社から価格と売り方の提案を受けられます。依頼後は各社とのやり取りが始まるため、希望する連絡方法も伝えましょう。
依頼先と希望する連絡方法を確認する
コラボ査定では、最大6社への査定依頼が案内されています。申し込み画面で依頼先を確認し、売却時期や希望する連絡方法を伝えておきましょう。
公式は、自由入力欄に売却の理由・時期・希望条件などをあらかじめ書くことを勧めています。たとえば、次のように伝えられます。
「住み替えを検討中で、売却時期は半年後を予定しています。まずは資料による査定を希望します。連絡はメールを希望し、電話の場合は平日19時以降だと助かります。」
これは編集部が作成した文例です。希望を書けば必ず電話がなくなるわけではありません。電話を避けたい段階なら、会社へ依頼する前に、AI事前査定だけで分かる情報を確認するとよいでしょう。
査定額の高さと説明を分けて比べる
会社を選ぶ際は、価格の高さと、その根拠を別々に確認します。HowMaのAI価格と一致する会社が正しい、と決めることもできません。
- 比較した成約事例の場所・時期・部屋の条件
- 自宅のリフォームや設備を評価した内容
- 希望する期限までに売る場合の進め方
査定結果を受け取ったら、この3点を聞くと、各社の説明の違いを比べられます。
HowMaには、査定後の進め方などを相談できる無料のコンシェルジュ窓口もあります。不動産会社の担当者とは別の相談先ですが、HowMaが提供するサービスです。売却価格を保証する窓口と考えず、会社の説明で分からないことを整理する際に利用するとよいでしょう。
まとめ:HowMaの価格は、売却を考え始める材料にする
HowMaのAI価格や掲載事例は、売却を考える材料です。20事例の集計から、自分のマンションが売れる上限・下限を決めることはできません。
AIの価格だけで、売却を諦める必要はありません。 査定した日と物件条件を控え、不動産会社に自宅の状態を伝えてみましょう。評価が変わるか、変わるならなぜかを確認できます。
売却を考えているなら、コラボ査定で各社の価格と提案を比べてみましょう。 査定額の高さだけでなく、根拠や対応を見て相談先を選べます。売るかどうかを決めるのは、その後です。
住み替えのトビラ 
