築45年前後のマンションでは、建築時期と耐震性の確認が売却準備の一つになります。
築年数だけで、買主のローンや税制が使えないとは決められません。確認できる資料と、追加で調べる必要があることを整理しましょう。
築45年前後は、築年数より建築時期を確認する
2026年時点の築45年は、おおむね1981年前後の建物です。耐震基準が変わった時期に近いため、年数のラベルだけで売り方を判断しないことが大切です。
まず、登記事項証明書などの新築年月と、建築確認の日付を確認します。竣工が1981年6月より後でも、建築確認がそれより前の場合があります。
| 確認するもの | 使う場面 |
|---|---|
| 新築年月 | 建物の時期と税制の条件を調べる |
| 建築確認の日付 | 適用された耐震基準を確認する |
| 耐震診断・改修・証明の資料 | 現在の状態や、利用できる制度を確認する |
築45年と建築年の対応は毎年変わります。実際の資料で判断してください。
買主のローンと税制は、別々に確認する
古い建物でも、フラット35は技術基準などを満たして利用できる場合があります。買主が使いたい金融機関には、建築時期と確認できる耐震資料を伝えてもらいます。
住宅ローン控除では、国税庁が建築時期や耐震性を確認する条件を示しています。1982年1月1日以後の建築か、必要な耐震性を証明できるかなどを確認しますが、それだけで控除の適用が決まるわけではありません。入居年、床面積、買主の所得などの要件もあります。
出典:住宅金融支援機構・中古住宅の技術基準、国税庁・住宅ローン控除等
証明が必要なら、契約前に取得の見通しを聞く
耐震診断をした記録と、税制などに使う証明書は同じとは限りません。国税庁の案内には、耐震基準適合証明書、所定の耐震等級を示す建設住宅性能評価書、既存住宅売買瑕疵担保責任保険の付保証明書などが挙げられています。最後の書類は、対象となる保険に加入していることを示すものです。
どの制度にどの書類が必要かを、不動産会社や建築士に確認します。調査・証明の時期にも条件があるので、手元に同名の書類があれば使えるとは限りません。
売主だけで共用部の工事を決めることはできません。資料がない場合は、取得できるか、費用と時間がどれほどかかるかを調べます。必要な準備を知る前から「買主は現金客だけ」と決めつけないようにしましょう。
管理の説明は、耐震性と切り離さず一緒に渡す
証明を用意できても、配管の状態や修繕費が不明なら、買主の疑問は残ります。長期修繕計画、工事履歴、積立金の状況、決定済みの一時金も一緒に確認します。
売却資料では「確認済み」「取得を相談中」「不明」を分けます。良い材料だけを強調するより、分からない部分の確認先まで示した方が、次の手続きに進みやすくなります。
築45年で売るかは、準備の費用と効果を比べる
今売るなら、現状での査定をまず取り、追加の調査・証明によって販売先の選択肢が変わるかを聞きます。準備費用をかければ必ず高く売れるわけではありません。
待つなら、待つ理由を具体的にします。必要書類がそろう、決定済みの工事が終わるなどの理由と、期間中の負担を並べます。単に築50年になるまで、と区切る必要はありません。
査定では「売れる価格」と「必要な確認」を一緒に聞く
- この資料で、どんな買主へ提案できるか。
- ローンや証明の確認は、誰がいつ進めるか。
- 現状の仲介査定と、買取の条件はどう違うか。
築45年だけの平均がない統計もあるため、相場は築41年以上のマンション相場で、対象範囲を確認して読みます。
築年数だけで買主を諦めず、条件を確かめて価格を聞く。 その準備が、必要以上に安い条件で決めないための材料になります。
まとめ:築45年は、建築時期と資料で確認する
登記の新築年月、建築確認の日付、耐震診断や改修の記録を分けて確認します。築年数や一つの証明だけで、買主のローン・税制の適用を保証することはできません。
資料がある範囲で査定を依頼し、足りない確認を一緒に進めましょう。条件を確かめる前から安い売り方だけに絞る必要はありません。
住み替えのトビラ 
