築35年の相場を調べると、「築30年超」という広い平均が出てくることがあります。このページでは、築31〜35年まで分かれた年次データを使い、より近い目安を確認します。
築35年前後の平均価格と㎡単価
| 築年帯 | 平均成約価格 | 平均面積 | ㎡単価 |
|---|---|---|---|
| 築26~30年 | 4,286万円 | 66.51㎡ | 64.45万円 |
| 築31~35年 | 2,638万円 | 59.77㎡ | 44.14万円 |
| 築36~40年 | 2,761万円 | 58.13㎡ | 40.40万円 |
出典:東日本不動産流通機構「築年数から見た首都圏の不動産流通市場(2025年)」5ページ・図表6。2025年1〜12月、首都圏の中古マンション成約物件。
2025年の首都圏では、築31〜35年帯の成約価格は平均2,638万円、面積は59.77㎡、㎡単価は44.14万円です。築35年ちょうどの平均や全国平均ではありません。
築40年帯の方が総額は高くても、㎡単価は低い
築36〜40年帯は平均2,761万円で、築31〜35年帯の2,638万円より高い数字です。一方、㎡単価は40.40万円で、築31〜35年帯の44.14万円より低くなっています。
平均価格・平均面積・平均㎡単価は、それぞれの公表値です。個々の住戸の広さや地域が違うため、平均同士の関係だけで理由を一つに決めることはできません。
この比較から分かるのは、築年数だけで価格が一直線に並ぶわけではないことです。「古い方が高いから待てばよい」という予測にも使いません。築40年の相場では、41年以上との違いも見ます。
地域差を見る資料は「築30年超」の広い集計
対象:築30年超、2026年4〜6月。
| 地域 | 平均成約価格 | ㎡単価 | 成約件数 |
|---|---|---|---|
| 首都圏 | 2,767万円 | 47.1万円 | 5,016件 |
| 東京都 | 3,908万円 | 73.7万円 | 2,251件 |
| 神奈川県 | 2,097万円 | 34.5万円 | 1,328件 |
| 埼玉県 | 1,660万円 | 26.2万円 | 732件 |
| 千葉県 | 1,536万円 | 22.6万円 | 705件 |
出典:東日本不動産流通機構「地域別・築年帯別成約状況(2026年4〜6月)」1ページ。当サイトで必要な列を抜粋。平均価格は実際の成約の集計で、自宅の査定額ではありません。
この表は築35年だけの相場ではありません。築31年の住戸も、もっと古い住戸も含みます。年次の築31〜35年の価格に、この地域差を掛けて市区の価格を作る使い方もしません。
地域差があることを確認したら、自宅に近い取引を探す段階へ進みましょう。
築35年の自宅に近い事例を探す
1. 不動産情報ライブラリで、価格情報の検索を開きます。 2. 自宅の都道府県・市区町村と中古マンション等の物件種別を選び、近い取引時期から探します。 3. 建築年と取引時期を照らし、築31〜35年に近い事例を確認します。画面で絞れない条件は検索結果から見比べます。 4. 面積・駅距離などを確認し、自宅と違う条件をメモします。成約価格情報と取引価格情報は、区分を残して扱います。
価格情報は個別物件を特定できないよう加工されているため、棟名・部屋番号まで分かるとは限りません。同じ棟の詳しい成約は、不動産会社に確認してもらいます。
築35年前後では、管理や改装の差も確認したいところです。公表データで分からない場合は「不明」とメモし、査定で自宅との違いを聞きます。築年が近いだけで、修繕も同じ状態とは考えません。
近い事例が少ないときは、まず築31〜35年の範囲で探し、必要に応じて前後へ広げます。広げた結果を「築35年の平均」とは呼ばず、比較に使った範囲を残します。
平均より安いと言われたら、理由を確かめる
査定が平均と違うこと自体はおかしくありません。ただし、立地、住戸条件、管理など、何が理由なのかを聞きます。「古いから」の一言だけなら、比較事例を示してもらうか、別の会社の説明も確認しましょう。
築35年だから価値がない、と決める必要はありません。 公表データでも成約価格は確認できます。自宅の価格は、物件の状態を踏まえた査定で確かめましょう。
管理資料を使う売却の進め方は築30〜35年前後の売却記事で扱います。
まとめ:築35年は、広い築古平均と区別して相場を読む
築31〜35年の年次データで価格の目安を確認し、地域差と近い取引事例を見ます。平均の差を将来の値下がりにせず、自宅の条件で価格を確認してください。
住み替えのトビラ 
